まだするかどうか決まってませんが日々このようなことを考え治療してます。(演題名)当院における過去10年間の歯牙欠損の推移について 【目的】歯科校医として約10年程、近隣中学校の歯科検診を行っている。近年、歯牙欠損が目につく様になった。ただし本人または家族においてもその現状を把握している場合は少なく、対処が後手後手になることも少なくない。そこで当院受診患者の過去10年間の増減傾向、および好発部位などを調査し今後起こりうる不正咬合への対応などを、少しでも多くの地域住民へ周知させる目的のために行った。【考察およびまとめ】歯列不正が主訴での来院時に行う検査で、初めて欠損歯牙を指摘される場合が多々認められる。それから主訴以外の更なる治療を行うのでは成長期の特性を十二分にいかせた治療が行えたか疑問が残る。欠損部の乳歯脱落後の周囲歯牙傾斜、挺出等になどによる不正咬合への対応の遅れが骨の成長を左右する。よって早期にその処置に着手できれば治療期間の短縮や組織への浸襲を減らすことができるものと考えられる。このデータをもとに定期的に行われる歯科校医による歯科講話の一片を担えさせて頂き矯正歯科医として地域保健に貢献できればと考える。またさらに今後、増加傾向にある欠損歯牙に対し行政へのアプローチも視野に入れ継続的に調査する予定である。