今の矯正治療と昔の違いについて、簡単にご説明します。昔は、環境汚染も少なくアレルギー体質の子供も珍しかった様です。その頃、顎の発達が悪い人といえば、お坊っちゃんお嬢ちゃんが輸入食品の柔らかいものを食べ、虫歯にはなるし、顎が未発達のせいで歯並びはがちゃがちゃになるしで特定少数の人が高価な材料で高額な治療を行なっていました。実際お金持ちの為の治療として成立してきた経緯があります。先日、女子大を退官された教授とお話しする機会があり、そんな高級治療する人が沢山いるの?と不思議がってました。それもそのはず昔はとても贅沢!と思われていたからです。時代は変わりアレルギー性鼻炎が急増、それにともない口呼吸が長時間のそしゃく運動を不可能にし顎の劣成長にて歯列不正が急増しました。また鼻腔内のかゆみを解消する為、唇を咬むなどの悪習癖が歯列不正を助長させています。がしかし技術革新は目覚ましく1,昔なら3年かかっていた治療が1年と短縮された。(昔は細いワイヤーから徐々に太いワイヤーに変えていき、治療終了まで約10本ぐらいは交換してました。現在は、形状記憶合金で約3本ぐらいで済みます。)2,歯を抜く本数が減った。(ワイヤーの進歩による治療方法の改善)3,痛みが減った。(ワイヤーの進歩により、太くても柔らかくて体に優しい材質)4,歯磨きしやすいシンプルな装置になった。(ワイヤーの進歩による屈曲の減少)5,昔に比べると治療費がややリーズナブルになった。(専門医の競合による治療費高騰の抑制)6,耳鼻科の先生の協力を得やすくなった。(歯科の言う事にやっと耳を傾け始めてくれだしました)7,3才からでも治療可能(ムーシールドの発売により早期治療の開始)等が挙げられます。特に我々の世代は、昔の治療方法を先輩に指導を受けながら、現代の方法を独学で学び、今の治療方法へ移行させていった為、温故知新的なテクニックになってきました。また、この様に業界としても切磋琢磨、日々精進しておりますので気軽にご相談下さい!