誰が誰に食育を行なうべきなのか?子どもに対して行なうべきなのか?その教育を行なう親に対してなのか?まず教える側が、後天的遺伝による歯列不正者の咀嚼、嚥下、並びに口呼吸を伴う咀嚼時の不快音、咀嚼可能な食物等が正常咬合者とは違う点を認識しなければいけない。さらに箸の持ち方、座る姿勢はそれぞれの不正な咬合様式の違いから正常咬合者をお手本とするのはかえって無理な体勢を強いる事も考慮しなければいけない。これらの事をふまえ不正咬合が、どういう経緯でおこっているのかを歯科医が的確に患者もしくは親に説明するとともに歯科医自身も不正咬合の治療を行ない、太ったインストラクターにならないように心掛けるベきだと考える。